夜空いっぱいに広がる大輪の花火は、夏の思い出としてきれいな写真に残したいものです。

しかし、実際にカメラを向けてみると、「どんな設定にすればいいのかわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。「写真は撮れるけれど、SNSで見るようなきれいな写真にならない」と悩む方も少なくありません。

花火撮影は、普段のスナップ撮影とは異なり、シャッタースピードや絞り、ISO感度などを適切に設定することが大切です。

とはいえ、基本的なポイントを押さえれば、カメラ初心者でも色鮮やかで迫力のある花火写真を撮影できます。

この記事では、カメラレンタル専門店であるワンダーワンズが、花火をカメラで撮るときの基本設定と、初心者でも失敗しにくい4つのポイントをわかりやすく解説します。

花火撮影で失敗しやすい3つのポイント

花火は、普段のスナップ撮影とは異なる設定や撮影方法が求められる被写体です。

「花火が真っ白になった」「光がブレてしまった」「ピントが合わなかった」といった失敗は、花火撮影ならではの特徴を理解していないことが原因で起こります。

失敗パターン 原因 解決策
白飛び(真っ白になる) 花火の光が非常に明るい ISO感度やF値を手動で調整する
ブレ(光が流れる) 長時間露光中にカメラが動いてしまう 三脚を使ってカメラを固定する
ピンボケ 暗い夜空ではオートフォーカスが迷いやすい マニュアルフォーカスでピントを固定する

白飛び|花火は夜空の中でも特に明るい被写体

花火は夜空に打ち上がる被写体ですが、発光している部分は非常に明るく、通常の夜景撮影とは異なる露出設定が求められます。

オートモードのまま撮影すると、花火の明るさに引っ張られて光の部分が真っ白になり、本来の色や細かな光の筋が失われることがあります。

花火を鮮やかに写すためには、ISO感度を低めに設定し、F値(絞り)を適切に調整することが重要です。

ブレ|花火撮影は長時間露光が基本

花火の軌跡を美しく写すには、シャッターを数秒間開け続ける長時間露光で撮影するのが一般的です。

シャッターが開いている間にカメラがわずかでも動くと、花火の輪郭がぼやけたり、光が流れたりしてしまいます。

そのため、花火撮影では三脚を使ってカメラを固定することが基本です。可能であれば、レリーズやセルフタイマーも併用しましょう。

ピンボケ|暗い夜空ではオートフォーカスが迷いやすい

オートフォーカス(AF)は、被写体の輪郭やコントラストを検出してピントを合わせています。

しかし、花火が打ち上がる前の夜空にはピントを合わせる目印が少ないため、レンズが前後に動き続け、なかなか合焦しないことがあります。

花火撮影では、あらかじめ遠くの建物や山、試し打ちの花火などでピントを合わせ、マニュアルフォーカス(MF)に切り替えて固定しておくのがおすすめです。

花火をカメラで撮るときの基本設定

Kenko VC Smart 10×30 WP

花火撮影で調整する設定は、主に以下の4つです。

設定項目 推奨値 理由
撮影モード M(マニュアル)またはバルブ(B) 露出を自分でコントロールするため
ISO感度 ISO100(最低値) 花火の明るさによる白飛びを防ぐため
絞り(F値) F8〜F11 光量を調整し、花火の色や形を残すため
ピント MF(マニュアル)+無限遠付近 暗い夜空でAFが迷うのを防ぐため

撮影モードは「バルブ(B)」または「M」に設定する

花火撮影では、シャッターが開いている時間を自分で調整できる「バルブ(B)」または「M(マニュアル)」モードを使用します。

バルブモードは、シャッターボタンを押している間だけシャッターが開き続けるモードです。花火が打ち上がった瞬間にシャッターを開け、開ききったタイミングで閉じることで、花火の軌跡をきれいに写せます。

初心者の方には、シャッタースピードを固定できるMモードもおすすめです。まずは2〜5秒程度を目安に設定し、花火の大きさや打ち上がり方に合わせて調整してみましょう。

ISO感度は「ISO100」に固定する

ISO感度とは、カメラが光を取り込む感度を表す数値です。

一般的な夜景撮影ではISO感度を高めに設定することもありますが、花火撮影ではISO100などの低感度設定が基本になります。

花火そのものが非常に明るいため、ISO感度を高くすると光を必要以上に取り込み、色や輪郭が失われる白飛びの原因になります。

ISOは最低値の100に固定し、「ISOオート」はオフにしておくのがおすすめです。

絞り(F値)は「F8〜F11」に設定する

F値(絞り)は、レンズに取り込む光の量を調整する設定です。

花火撮影では、光量を抑えながら花火全体をシャープに写せるF8〜F11あたりが定番です。

まずはF8またはF11を基準に撮影し、写真を確認しながら微調整していきましょう。

  • 花火が白飛びしている場合:F11〜F13へ絞る
  • 全体的に暗く感じる場合:F6.3〜F8へ少し開く

F16以上まで絞ると、回折現象によって解像感が低下することがあります。花火撮影では、F8〜F13程度の範囲で調整するのがおすすめです。

ピントはマニュアルフォーカスで固定する

花火撮影では、オートフォーカスではなくマニュアルフォーカス(MF)を使用します。

レンズをMFへ切り替えたあと、ピントリングを回して遠景にピントを合わせます。レンズに「∞(無限遠)」の表示がある場合は、そこを目安に設定するとよいでしょう。

一度ピントを合わせたあとは、撮影が終わるまで触らないのが基本です。ズームレンズで画角を変更した場合は、ピント位置が変わっていないか再度確認してください。

不安な場合は、ピントリングをマスキングテープなどで軽く固定しておくと、撮影中に誤って動かしてしまう心配を減らせます。

花火撮影に三脚は必要?あり・なしで何が変わるのか

花火の光跡をくっきりと写したいなら、三脚はほぼ必須です。一方で、会場のルールや混雑状況によっては三脚を使えない場合もあります。

項目 三脚あり 三脚なし(手持ち)
バルブ撮影 自由なタイミングで撮影できる 長時間露光は難しい
写真の仕上がり 光跡や色をきれいに残せる ブレやすく表現に限界がある
機動力 設置スペースが必要 移動しながら撮影しやすい
向いているシーン 河川敷や指定席など、場所を確保できる会場 混雑した会場や子ども連れでの観覧

三脚ありの場合|花火撮影の王道スタイル

三脚でカメラを固定し、バルブ撮影でシャッターをコントロールするのが花火撮影の基本です。

  1. 三脚にカメラを固定し、構図やピント、露出設定を決める
  2. 花火が打ち上がったタイミングでシャッターを開く
  3. 花火が開ききったタイミングでシャッターを閉じる

より安定して撮影したい場合は、レリーズやリモコンシャッターを使用しましょう。シャッターボタンを直接押したときの振動を防げます。

また、三脚を使用する場合は、カメラやレンズの手ブレ補正機能をオフにしておきましょう。機種によっては、存在しないブレを補正しようとして、かえって画質が低下することがあります。

三脚なしの場合|手持ち撮影は「瞬間を切り取る」イメージ

会場によっては三脚の使用が禁止されていたり、子ども連れで機材を持ち込むのが難しかったりすることもあります。

手持ち撮影ではバルブ撮影は難しいため、シャッタースピードは1〜2秒程度が現実的な目安です。Mモードで設定し、できるだけカメラを動かさないように意識しましょう。

  • 両ひじを体に固定して構える
  • 柵や壁にカメラを押し当てて支える
  • 地面やベンチにカメラを置いて撮影する
  • スマートフォンアプリによるリモートシャッターを利用する

手持ち撮影では、光跡が滑らかにつながった写真を撮るのは難しくなります。家族や友人との思い出を記録する目的であれば十分楽しめますが、作品として残したい場合は三脚を用意するのがおすすめです。

初めての花火撮影向け|おすすめカメラ・三脚セット

Canon(キヤノン)EOS Kiss X10 + SIGMA 18-35mm + 三脚【星空、花火、夜景】

Kenko VC Smart 10×30 WP

一眼レフカメラ

3泊4日:13,200円(税込)/延長:1,320円(税込)/日

こんな人におすすめ

できるだけ軽い機材で、初めての花火撮影に挑戦したい方

特徴

  • カメラ・レンズ・三脚がセットで、届いたその日から撮影を始められる
  • バリアングル液晶モニター搭載の一眼レフでは世界最軽量の約449g
  • 液晶モニターの角度を自由に変えられ、無理のない体勢で構えやすい
  • 深めのグリップで、小型ボディでも安定して撮影できる
  • F1.8通しの大口径標準ズーム、SIGMA Art 18-35mm F1.8 DC HSMが付属
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Canon(キヤノン)EOS Kiss X9i + SIGMA 18-35mm + 三脚 【星空、花火、夜景】

Kenko VC Smart 10×30 WP

一眼レフカメラ

3泊4日:14,850円(税込)/延長:1,430円(税込)/日

こんな人におすすめ

花火だけでなく、旅行や家族のイベント撮影にも幅広く使いたい方

特徴

  • カメラ・レンズ・三脚がセットで、花火・星空・夜景を撮影できる
  • 約2,420万画素のAPS-CセンサーとDIGIC 7を搭載
  • 花火の色や光の階調を繊細に描写しやすい
  • オールクロス45点AFセンサーで、日中の撮影でもピントを合わせやすい
  • Wi-Fi・NFC・Bluetoothに対応し、写真をスマートフォンへ転送できる
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花火撮影の手順|当日の流れをステップで確認

会場に着いてから花火が終わるまでの流れを、順番に確認しておきましょう。

明るいうちにカメラをセッティングする

花火が始まってからカメラを設定するのでは遅いため、会場には明るいうちに到着しましょう。三脚を立て、辺りが暗くなる前に設定を済ませておくと安心です。

  • 三脚を安定した場所に立て、カメラを固定する
  • 撮影モードをバルブまたはMに設定する
  • ISO感度を100、F値をF8〜F11に設定する
  • ピントをMFに切り替え、固定する
  • レリーズやリモコンの動作を確認する
  • 電線・木・街灯などの映り込みを確認する

会場によっては三脚の使用を禁止している場所もあります。事前に花火大会の公式サイトや案内を確認しておきましょう。

最初の数発でテスト撮影する

Kenko VC Smart 10×30 WP

花火が始まったら、最初の数発はテスト撮影に使いましょう。撮影後すぐに写真を確認し、明るさやピント、ブレを調整します。

  • 白飛びしている場合:F値をもう一段絞る(例:F8からF11)
  • 暗すぎる場合:F値を少し開く(例:F11からF8)
  • ブレている場合:三脚の固定や手ブレ補正の設定を確認する
  • ピンボケの場合:MFで無限遠付近に再設定する

最初から完璧に撮る必要はありません。最初の10分でテストと調整を行い、残りの時間できれいな写真を撮ることを目指しましょう。

バルブ撮影のシャッター開閉タイミングをつかむ

慣れてきたら、バルブ撮影に挑戦してみましょう。

花火の種類 シャッタースピードの目安
スターマイン 4〜6秒程度
単発花火(菊・牡丹など) 5〜8秒程度
尺玉 8〜10秒程度

「ヒュー」という打ち上げ音が聞こえたタイミングでシャッターを開け、花火が空で全開したらシャッターを閉じることを意識します。

フィナーレは花火が連続で上がり、画面が白飛びしやすい場面です。F値をF11〜F13に絞った状態で臨むと、白飛びを防ぎやすくなります。

花火撮影におすすめの機材|初心者ならレンタルセットも便利

花火撮影では、高価なハイエンド機が必須というわけではありません。基本的な設定ができるカメラと、撮影を支える周辺機材があれば、初心者でも十分きれいな写真を撮影できます。

花火撮影はエントリークラスのカメラでも楽しめる

花火撮影で仕上がりを左右するのは、カメラ本体の価格やセンサー性能だけではありません。三脚による安定した固定と、適切な設定が重要です。

ISO100・F8〜F11といった基本設定を押さえ、しっかりとカメラを固定できれば、エントリークラスのミラーレスや一眼レフでも十分きれいな花火写真を撮影できます。

機種選びでは、バルブ撮影(Bモード)に対応しているかどうかを確認しておくと安心です。

初めての花火撮影なら、必要な機材が揃ったセットが便利

花火撮影では、カメラ本体だけでなく、三脚やレリーズなどの周辺機材も重要になります。

カメラと必要な機材がまとめて揃ったレンタルセットであれば、機材選びに悩むことなく、届いたその日から撮影を始められます。

ワンダーワンズでは、花火撮影にも利用できるレンタルセットを多数ご用意しています。

広角レンズは星空撮影との相性も良く、花火大会の前後に星景写真を楽しむことも可能です。

本格的に撮りたい方向け|おすすめフルサイズ撮影セット

Canon(キヤノン)EOS R6 + RF16-28mm F2.8 + 三脚 + RS-80E3【星空撮影セット】

Kenko VC Smart 10×30 WP

フルサイズミラーレス一眼

3泊4日:22,000円(税込)/延長:2,200円(税込)/日

こんな人におすすめ

フルサイズならではの高画質で、花火も星空も本格的に撮りたい方

特徴

  • カメラ・レンズ・三脚・リモコンがセットで、バルブ撮影の準備が整う
  • ズーム全域で開放F2.8の超広角レンズを搭載
  • 大きく開いた花火も画面に収めやすい
  • ボディ内5軸手ブレ補正機構を搭載
  • 暗い会場でもピントを合わせやすいAF性能に対応
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Nikon(ニコン)Z6II + 17-28mm f/2.8 + 三脚 + MC-DC2【星空撮影セット】

Kenko VC Smart 10×30 WP

フルサイズミラーレス一眼

3泊4日:19,800円(税込)/延長:1,980円(税込)/日

こんな人におすすめ

花火のあとに星空撮影も楽しみたい方、暗い場所でのピント合わせを重視する方

特徴

  • カメラ・レンズ・三脚・リモコンがセットで、長時間露光に対応
  • 開放F2.8通しの超広角ズームを搭載
  • 電源オフ時にフォーカス位置を記憶できる
  • 拡大表示やフォーカスエイド、ピーキング表示などMF確認機能が充実
  • 暗い場所でのピント合わせをサポートする低輝度AFに対応
レンタルはこちら

セット内容や料金は変更される場合があります。最新情報は各商品ページをご確認ください。

まとめ|花火撮影のカメラ設定

花火撮影では、まず以下の設定を基準に撮影を始め、最初の数発を見ながら明るさや構図を微調整していくのがおすすめです。

設定項目 推奨値 補足
撮影モード バルブ(B)またはM 三脚なしの場合はMでシャッタースピードを設定する
ISO感度 100(最低値) ISOオートはオフにする
F値(絞り) F8〜F11 白飛びする場合はF11〜F13に絞る
ピント MF固定 ズームしたらピントを再確認する
ホワイトバランス 太陽光または電球 オートでも大きな問題はない
手ブレ補正 オフ(三脚使用時) 機種によっては誤作動の原因になる

花火撮影の設定は、決して難しくありません。三脚でカメラを固定し、ISO100・F8〜F11・MF固定を基本にして、最初の数発でテストと微調整を行うことが、きれいな花火写真への近道です。

カメラをお持ちでない方や、三脚・リモコンも含めてまとめて揃えたい方は、ワンダーワンズのレンタルセットをご利用ください。

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